ブログに近い

ラッパーです。

『君』の付けてた香水が『ボッテガ』じゃなくて良かった

 

メロディがかなり余ってしまう。

 

例の曲がこんなに流行ってるなんて知らず

認識したのはつい最近のこと。
上司が「いい曲なんだよ」って煙を吐きながら話してた。

 

職場を出て、早速サブスクで探して再生してみる。

 

特筆すべきはやはりサビ。
なんて独特の譜割りなんだと驚いた。
ドールチェアーンドガッバーナって
つーるとかーめがのリズム。

 

絶対そんなの思いついたって避けるだろってのを
堂々とやり切って
いまや若者世代で大ヒット。
こんな時代にインディーズから発掘されるなんて
本人からするとこんなに嬉しいことはないだろうなあと思った。

流行している層も何となく想像ついて
同時にそれは自分の学生時代のトラウマスイッチにもなる。

 

一昔前、AK-69を着メロに設定していた層でしょ、多分。
野球部を卒業しても私服でアンダーアーマー着ちゃうタイプで
ベルトのバックルを周囲にひけらかすファッション。
とにかくラルフのロゴをでかくして
先輩から中古のクラウンを譲り受ける文化圏に所属してる者たち。


そしてそれは中高で自分が敵とみなしていた層。


冒頭の歌詞で「君からのLINE」的なものがあった時点で
「ヤンキーが聞いてる感じの曲だうわあああ」

って卒倒しそうになった。


トラウマは案外いつもすぐそばにある。

 

前提としてこの曲は好きでも嫌いでもない。
でも自分のspotifyの再生履歴に「香水」のジャケが表示されてると
なんとなく収まりの悪さを感じてしまうのは
そういうコンプレックスが起因しているのか。

 

----------------------------------

 

Public Enemyが新曲を出した。

PEと言えば93年にリリースした
Fight the powerが世界的ヒット。

HIPHOP好きで知らない人はいない不朽の名作。

要約すると「黒人差別に立ち向かえ」というテーマの曲である。


それから30年弱たった2020年。
久々リリースされた新曲は

『State Of The Union(STFU)』
トランプ大統領に怒りを提示する歌詞。
内容は「黒人差別」について。

 

30年経つのに議題が全く変わってない。
ひいては、世界の状況はこんなにも変わってないのか。

 

むしろ最近の暴動然り
内包的だった差別問題が表面に浮上してきたアメリカ。

 

正直黒人差別なんてもうなくなってるとすら思っていた。
オバマ大統領が誕生したときにそれは「すでに終わった話」とすら感じていた。

どうやらそうじゃないらしい。

 

そんな中カニエウエストが大統領選に立候補だとかいうニュース。
言及するだけじゃなく、これを機にみんなカニエを聞いてみて欲しい。

 

そういう話じゃないだろって言われそうだけど
単純にファンであるっていう理由と
そういう世界線を見たいがために、応援したい。

 

願わくば大統領目線のポリティカルなアルバムを出してほしい。
立ち位置に説得力がありすぎて他と勝負にならないアルバムを。

 

無理か。

----------------------------------

 

この数か月の自粛期間中で
数多のクリエイターが揃ってネクストレベルへスキルを高めたのではないか。

 

音楽も動画も物書きも、ありとあらゆるコンテンツにおいて。

 

あれだけ時間があった。
例に違わず、自分も何曲も書いた。

 

全員そろって「一回休み」が発令されたスゴロクのようなもので
これを有効的に使わない手はない。

 

そろそろ、そんなレベルアップした作品が一気に人里に降りてくるころ。

純粋に、それらを早くキャッチしたくて溜まらない。


----------------------------------